東京点描Ⅲ
落ち着いたので再開。関西帰ったのになんで東京なんだってそりゃ心の中の風景を具現化するには離れて見ることも重要なのだとかなんとか。
イシュタル
電車の中で男子高校生が二人スマホ片手に喋っている。聞けば某スマホゲームの話題である。
「イシュタル強いよな」
「NP50%チャージだしな」
いやはや、とそのゲームをやっていた私は苦笑した。
古代メソポタミアで文字通り「神」として君臨した彼女も現代日本では一介のキャラクターにすぎない。
信仰を失った神は妖怪に過ぎないという話を聞いたことはあるが『シュメール人の都市国家ウルクで信仰された守護神』として文献に名を遺すのみとなった彼女は忘却の淵から名前を拾い上げられてキャラクターとしての生を再び受けた訳だ。そこに殆ど信仰は無く、今や神話の英雄や怪物達と並列化されている。
神をもコンテンツとする人類はこれから何処へ向かうのか。それは皮肉にも神のみぞ知る。
平成終わっちゃいますね。昭和を知らない我々が平成を語ってもただの人生振り返りになっちゃうからあれですけど。この先平成を振り返った時どう捉えるんでしょう。やはり幼~青年期なのでしょうかね。